読書日記*武田三代
武田三代 (新田次郎 著)
今日は先日読んだ"武田信玄"から続き、、、
というべきじゃないかも。
"武田信玄"よりも先に書かれた短編がほとんどとのこと。
けれど、読み手としては
"武田信玄"全4巻を先に読んだ方がつながると思う。
三代の滅亡を書いた短編が7つ。
”武田信玄”よりもフィクション感が強く、物語として夢中になった。
滅亡の話だから明るくはないのだけれど、暗くもないというのが不思議。
とくに
1つ目の「信虎の最期」
81才とは思えない信玄の父・信虎の勢いが凄まじく、
読んでいるこちらまで気圧されそうになる。
最後の「黒川金山秘史」
武田の隠し金というのは、テレビかなにかで聞いたことはあった。
武田は黒川金山を持っていて金の採掘を行っていたが
武田家と共に、金山も滅亡を迎えた際
金山の秘密・軍用金を隠したという伝説らしい。
未だに発見されてはいないようだけれど
当時の黒川金山自体は今は崩れて草に覆われ、
東京都の水源林に指定されているため採掘も禁止されているとか。
真相はわからないけれど
永遠に謎のまま、というのが
わたしは魅力的だと思った。
おしまい。